明日葉の基礎知識

明日葉は伊豆諸島では当たり前の健康野菜

島の人はガンで死なない!?

ウソのような本当の話がある。

平成4年度の厚生省の調べによると三宅島でガンによる死亡者はゼロだったそうだ。

「やっぱり、明日葉を食べているからです」

といいたいところだが、そればかりではないだろう。

おいしい空気、ときどきは台風と火山の噴火に悩まされるものの温暖な環境、おいしいくて新鮮な魚、そして明日葉、、といった組合せが、ガンを寄せつけないのかもしれない。

八丈島、三宅島、大島、、といった島々を歩いてみると、お年寄りが実に目立つ。

若者が東京に出てしまった(伊豆諸島は東京都だが)からということもあるのだろうが、そうではない。

お年寄りが日立つというのは、外に出ている人々が多いということなのだ。

家にじっとしていられない、というのが本当のところのようだ。

つまり、元気なのだ。

また、都市と違って、近所付き合いも頻繁なようだ。

地下鉄もなければ、頻繁に走るバスもない。

実にのんびりしている。

すべてが徒歩で足りる生活パターンをしているようだ。

お店で売っている生鮮食料品は、とくに野菜が少々高めだが、気にする必要はさほどない。

道端にはこれ以上新鮮な野菜はないというあしたばがゴロゴロ生えているからだ。

それを取って食べればいいのだ。

お年寄りに聞けば、かつては時化で港が使えなくなると、野菜が極端に不足したそうだ。

そういうときの「お助けマン」は、やっぱり明日葉だったという。

島の生活に、あしたばは欠かせない存在なのだ。

まあ、どんな地域の人々と比べても、島の人々がもっとも多くの明日葉を食していることは、間違いない。

その島の人々が、いつまでも元気なのだから、これ以上の「明日葉効能」の生き証人はいないだろう。

最近は、交通事情もよくなり、何でも食べたいものが手に入る。島の若者も、健康に良さそうだといいながら明日葉を気軽に食べるが、お年寄りからみると、いまひとつ納得できないところがあるようだ。

「今の若いのは、あしたばのありがたさを知らん」と、あるお年寄りが嘆いておられた。

かつての辛く苦しい島の生活の歴史を知っている、そして体験もしている年配者から見ると、「健康にいい」というだけで脚光を浴びている明日葉に、「それ以上のものがあるんだ」といいたかったのかもしれない。

本当にいいものはいつまでもいい

ブームというのは、いつかは去る。

しかし、いいものはいつまでもいい。

島の外側で数年前に巻き起った健康食品ブーム。

一時期、この明日葉もそのブームの中に巻き込まれたことがあった。

もともと、明日葉は伊豆七島の特産品。お土産品としても重宝されていた。

そして、歴史的には島の人々の食生活を根底で支えてきた大切な食べ物でもある。

ブームの前までは、島の人々でさえ「健康にいいのは当たり前。なんでいまさら」という空気が支配的だった。

しかも、特産品となったのも、実はここ十数年のことで、「こんなものが本当に特産品になるのか」と最初はいわれたほどなのだ。それほど、あたり前の野草だったということだ。

いずれにしても、ブームとは無縁の存在として、明日葉は生き続けていたのである。

やがて、ブームは去り、幾多の健康食品が市場から消えていった。

ところが、この明日葉だけは、スーパーに今も並び続けている。

その理由は他でもなく、根強い主婦層の支えがあるからだ。

島の人々が「健康にいいのはあたり前だ」という、このあたり前の意識が、都市部の主婦にもあたり前の認識として定着しているということの、証拠でもある。

いいものは、ブームとは関係なく、いいのである。

ところで、健康食品がブームであったころ、明日葉もやはり絶大な人気があった。

都会の人々が、野性のあしたばの群生を求めて、伊豆七島を目指して繰り出したものだ。

地元の人々はそういった人々を眺めて、「明日葉が根こそぎ島から持ってぃかれるのではないか」と本気で心配した。

「葉っぱだけにしてください。根は持ち出さないように。来年のために取っておいてください」と地元の人に注意されるツアー客も多かった。だが、心配することもなかった。

島の農協あたりが力を入れて増産、都市部のスーパーでもあたり前に売られるようになったからだ。

あたり前に食べて、あたり前に健康に

人間、健康があたり前である。

病気は、体のどこかが異常に陥った場合に発生する。

このあたり前のことが、最近はなかなかできていない。

食生活の乱れ、異常なストレス、病気に対する過敏すぎる反応、、などで、不幸なことに、自らを不健康な状態に陥れている。

人間、あたり前に食事をして、あたり前に生きていれば、そう滅多に病気などするものではない。

多少、どこかに異常が発生したとしても、それは一時的なもので、人間の体に本来備わっている「自然治癒力」で、知らないうちに健康体に戻るものなのだ。

残念ながら、それができていない。

明日葉は万能ではないが、それでも、食べていれば多少は、病気に対する抵抗力はっくだろう。

もっとも、中には「ガンが治った」「高血圧が改善された」「便ピがたちどころによくなった」という声も聞く。

たしかに、そういう劇的に明日葉の恩恵をいただいた人々も多い。

だが、問題は、そういう状態にならないことが重要なのだ。

本当に重篤な病人は、明日葉でも治らない。手術でもダメだろう。

そうなってからは遅いのだ。

健康なのに健康を維持するために、医者にかかる人はあまりいない。

同じように、健康を維持するために薬を常用する人も普通はいない。

健康があたり前だと思っているからだ。

病気したときに初めて、医者や薬のお世話になる。

何度もいうが、それでは遅いのである。

病気にならない、病気にかかりにくくする。

これが重要なのだ。

もう一度、島の人々の生活ぶりを考えてみよう。

明日葉をあたり前に食べて、あたり前に健康になる。これこそが、明日葉の本来の姿だろう。

明日葉のよさもここにある。

明日葉を、ごくごくあたり前に食べて頂きたい。

そして、健康を意識しなくても、あたり前だと感じてほしい。

明日葉


八丈島産 明日葉

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